好評を博した渋山冊子、在庫僅少につき、ついに全ページWeb公開、ダウンロード可!既にお持ちの方も楽しめるよう、委員会メンバーによる渋山対談も掲載、役に立たない情報満載!さらに新規コンテンツも加えて盛りだくさん、ぜひご覧あれ!
※ダウンロードした冊子は個人で楽しむ以外の二次利用はご遠慮下さい。 ※どうしても印刷された冊子が欲しいという方は、いなべ市の商工観光課までお問い合わせ下さい。在庫なくなり次第終了です。
きのこ(♀)
とにもかくにもキノコ愛、山登りもキノコさえあればご満悦。 器用な手先で自家製「オニヤンマくん」をはじめ、様々なモノを手作りしている。
ゆうこ(♀)
どっしりとかまえた姿がたくましい、山を求めて全国行脚、車中泊で流れ流れる委員会の頼れる姐御。
ぽど (♂)
細身ながらトレランもこなす体力派。鈴鹿山系をはじめとした地元の山をこよなく愛し、特にいなべの山への郷土愛が熱すぎる!
のりや(♂)
海より山が好きな漁師。鈴鹿山系をテーマに写真を撮り続けること四半世紀、ゆえに他の山域の事は全く知らない。
ゆうこ:
そもそもなんでこの冊子作ろうてなったんだっけ?
のりや:
元々市が出した「いなべの山へ」って冊子があって、少なくなってきたし、なんか代わるもの作りたいよねってのが始まり。
ぽど:
いなべの山っていうと藤原岳と竜ヶ岳がまず浮かぶけど、すでに情報あふれてるから、じゃ、次に来るマイナー峰に絞ろうかってなったんだよね。
のりや:
藤原・竜でそれぞれ一冊づつ、より深掘りするって案もあったよな。
ぽど:
で、あろうことか表紙が大鉢山!
きのこ:
渋すぎる!!(爆)
【写真】左上:大鉢山山頂 / 中央:三国岳方面より見る御池岳 / 右下:狗留孫ー烏帽子間
のりや:
この冊子に込めた想い、伝えたかった事ってみんな何でしょう?
きのこ:
ん~、地域のつながりとか歴史とか…、地元の小さな山でもそこに住む人たちには大切にされてきた、そういう事を意識してみると見えてくる、色んな楽しみ方がある…、ええこと言った?よね!?
ゆうこ:
ピークハントだけじゃない、自分なりの山ってことだよね!
のりや:
花以外の生き物も載せたかった。山って人も楽しませてもらってるけど、やっぱり彼らの生活圏、我々はビジターやと思うんよね。彼らの存在なくしては豊かな山って言えないじゃん。
きのこ:
私、花は興味ない、みんな一緒に見える(笑)。もっと覚えたら楽しいかもしれんな!
ゆうこ:
人少ない山って楽しいよね、自分なりに色々探せたり。
ぽど:
紹介して人増えたら困るってことやん(笑)!
のりや:
人の多い少ないっていうか、山とか自然の価値をみんなに正しく認識して欲しいってことなんだよね。誰も関心ない野山なんて、今のご時世あっという間にメガソーラーよ!!
ゆうこ:
いや~ん!
【写真】左上:頭陀ヶ平 / 中央:ニホンジカ(山で出会える動物) / 右下:狗留孫
きのこ:
くるそんと言えば、麓の某喫茶店のヤキソバチャーハン、美味しいよね!
のりや:
2大看板メニューなら、山賊丼の方がワシ好きやな!
ゆうこ:
くるそん、この冊子で一番好き!半日とか空いた時でも登りやすい(笑)。
のりや:
下りで、道間違えてたよね(笑)。
ゆうこ:
そそそ!いい感じのリボンあると思ったら何ココ!みたいな(笑)。
のりや:
後日行ったついでに、そこ通行止めの横枝置いといたぞ!(※冊子概略図の- - -×の所)
ぽど:
長楽寺さんの猫住職、かわいいよね!
一同:
ネコ!!
ぽど:
2匹いたかな、境内で鎮座しておられました。
きのこ:
2017年の話やん、もうおらんかも???
のりや:
にゃんだって!?
きのこ:
林道途中の竜王さん、行ったらえらいめにあったな、しょっぱかった。
ぽど:
参道、谷道なんだけど、道じゃない、むりやり通してる感じ。
きのこ:
しょっぱかった。
のりや:
大事なことなので2度言いました的な(笑)。
ゆうこ:
くるえぼ間の尾根めっちゃ好き!
ぽど:
くるえぼはセットだよね。
のりや:
ワシ烏帽子は時山(上石津)から行く山だと思ってる。お花見がてら(笑)。
ぽど:
最高点はいなべ通ってるけど、何も表示ない。
きのこ:
おいしい草餅あるしな。
のりや:
また食いもんかい(笑)。
【写真】左上:狗留孫-烏帽子間の尾根道 / 中央:烏帽子岳(狗留孫より) / 右下:ネコ住職
きのこ:
やけおやま、私行ったことない!鞍掛から登る気せん!!
ゆうこ:
わかるわかる、峠からの斜度ヤバイ!
のりや:
軟弱な!急ゆうても距離しれてるやん!秋なんかシロモジの黄色に囲まれてええで!
ぽど:
縦走ですれちがいざま、急勾配を登ってくる人の悲壮感ハンパない!
きのこ:
私さぁ、シャクナゲのイメージ良くなくてさぁ、ジャマなんジャマ!!
のりや:
それ道なき尾根のヤブコギって話だよね?
きのこ:
押してもジャマ、引いてもジャマ!焼尾はさぁ、トンネルってことはジャマじゃないん?
のりや:
一応山頂付近に限っては普通に登山道ですから。
きのこ:
ジャマじゃないんならいっぺん行こかな。
きのこ:
ダイラはすごい良かったな。
ぽど:
岐阜やけどね。
きのこ:
平らやしな、炭焼き窯跡もいっぱいあったしな。
ぽど:
最近のイチオシ!
のりや:
ガスるとリングワンデリング!(※方向感覚を無くし、まっすぐ進んでいるつもりが、同じところをぐるぐると彷徨ってしまうこと)
ゆうこ:
三国山頂の話は?
ぽど:
推しがない(爆)!!
【写真】左上:鈴北岳より見る三国岳 / 中央:ダイラのシロモジ / 右下:麓より見る焼尾山
ゆうこ:
この2つ、山頂て気づいたことない。
ぽど:
荷ヶ岳は地図見て意識しないとホントに通り過ぎちゃう。
のりや:
山頂札あったよね?
ぽど:
木にいっぱいついてる、ある意味すごく愛されてる、5~6枚ついてるし。
ゆうこ:
かくれファン多い(笑)。
ぽど:
見落として戻ってきた人見たことある(笑)。
ゆうこ:
やっぱり大人気!
ぽど:
山への愛が試されている!(爆)
きのこ:
御池~藤原の縦走路ええよな。
のりや:
何がってあの林と草原の雰囲気、山頂よりも癒される!
のりや:
頭陀って結局「ズダガヒラ」だよな?なんとなく昔からそう呼んでるけど。
ぽど:
「ヒラ」以外聞いたことない。
ゆうこ:
一般的感覚だと読みは「ズダガダイラ」だよね。
のりや:
木和田尾に整備された青道標も「Hira」だしな。
【写真】左上:荷ヶ岳(冷川岳)山頂 / 中央:県境稜線の天狗岩から見る御池岳環水平アーク / 右下:頭陀ヶ平からの眺め
ぽど:
のりやさんと運命的な出会いをした場所、幻想的だな~って浸ってたら、変なトコから変なオッサンが現れた!
のりや:
冊子のハート池撮った日や。氷張った別の池に立ってもらって写真撮ったよね、踏み抜いて落ちないかなて念じてた!
ゆうこ:
私も竜とセットで良く行ってたけど、出会いなかったな…。
のりや:
ワシ男じゃなくて女の子と出会いたかった(笑)。
きのこ:
カエルの卵、ここで見たいな。
ゆうこ:
あの白い泡ボールがカエルってここで初めて知った。
ぽど:
霊仙から全山縦走の時、ここでビバークしたことある、ツェルトで。
のりや:
油日まで?
ぽど:
そそそ!雨風ヤバくなってきてさぁ…。
ゆうこ:
初めて知り合った頃だよね、全山の話聞いてこの人やばい人だ、一緒に山行っちゃいけない人だって思った(笑)。
【写真】左上:雨やガスの風情でさえよく似合う / 中央:セキオノコバ池 / 右下:モリアオガエル
ゆうこ:
おおはちやま、ヒルの山だ!
のりや:
初めては案内板の南ルート使って、途中から灌木と岩屑斜面になって、道ないしヤバいなココって思った。
ぽど:
自分もそう、南と中ルート、あぁこれもう遭難だって思った。
ゆうこ:
委員会の会議前に試しにちょこっと登ったよね、のりやさんと。
のりや:
入ってすぐ、背丈くらいの草に阻まれて、杖でかき分けて突破したよな。
ゆうこ:
そそ、しかもその草、毛虫だらけ!
のりや:
インスタで配信登山やった時は刈り込んであったけどね。
ぽど:
眺めはすごくいいんやけどねぇ、西ルートでヒルのいない時期がベストやね。
のりや:
キノコについて語って下さい。
きのこ:
展望ないとこでもキノコあると楽しいかも。宝物みつけた気分になる。
のりや:
どこがそんなに魅力的?
きのこ:
え~、なんだろう?だってさぁ、こんな小っちゃいのに人が死ぬくらい毒もっとるんやで!ちょっと神秘的じゃない?ドクツルタケとか真っ白やけどさぁ、むっちゃキレイやけど、めっちゃ人死ぬやん!花より全然いいと思うんやけど、美しさがあると思うんやけど。花やったらさぁ、だいたい咲くやん毎年、でもキノコなんか生えやん時あるやん。白い花やとほとんど一緒に見えるし、葉っぱのギザギザで見分けたりとか全然面白くないよね!
のりや:
(ヤバイ人だぁ~!)
ぽど:
水中はどう?
のりや:
魚は鳥や動物と違って、いるトコ行けばたいてい会えるのよ、そこがええね!
ぽど:
どざえもんネタあったよね?
のりや:
水中写真ってシュノーケルで息しながら川の中に突っ伏して10分とか普通にじっとしてるんよ。ある暑い日「熱中症に気をつけましょう」ってアナウンスしながら消防車が巡回してるなって思ったら、近くで止まって隊員さんがわらわらと降りてきた、「大丈夫ですかっ!生きてますかっ!」って。渓流で釣り人にサオでつつかれたこともある、「おぉ!生きてた!」って。世の皆様、ご心配おかけします…。
【写真】左上:麓より見る大鉢山 / 中央:きのこ / 右下:アユ
のりや:
このページはね、文字ばかりだから読まれないんじゃないかって、言われたんだけど、道の明瞭度がちょっと落ちる山々だからこそ外せないって言って載せたの。
きのこ:
うん、大事だよね。
のりや:
今って人に習わず雑誌やネットの独学で始める人多いから、先輩から教えられるような、実践的なところまで、なるべく踏み込んで書いたつもり。
ゆうこ:
よく標高低いから難易度低いでしょ、って言われるんだよね。
きのこ:
あ~、とんでもない!
のりや:
鈴鹿でも亀山低山とかキビシイよね、尾根谷の地形がめっちゃ細かくて入り組んでる。しかも意外と急!
ぽど:
アルプスより鈴鹿はイージーって思われてる。
きのこ:
安心してついてったら、えらいめに合うのが林業とかの山仕事テープ、たいていピンクのやつ!
のりや:
初心者は経験者と!が結局は近道だよね、上達への。
きのこ:
ヘッドランプ持ってない人も多いんかなぁ。
ゆうこ:
予備電池2つ持ってくなぁ私。暗いってのが怖い、不安になる。灯りがあるだけでどんだけ救われるか。
ぽど:
暗くなること想定しないから持たないんだろうね。
ゆうこ:
最初から夜間登山ならいいけど、遅れて夕方になってく時?あの不安感はなんとも言えない。
のりや:
朝に向かって歩くのはいいけど、夕方、夜に向かうのは確かにプレッシャーだよな。焦ってペース上げるほど事故る、道間違える。
ゆうこ:
動物の目がライトでピカってなるのもゾクってする。
きのこ:
それそれ!
のりや:
なにはともあれ、委員会謹製の登山安全お守り持って、無事カエルために、気を引き締めて山を楽しみましょう!いなべ市の賀毛神社さんで安全祈願済みです。
きのこ:
縁起の良いヒサカキ製やし、触ってて気持ちええくらいスベスベやしな。
【写真】左上:日没後の森は想像以上に暗い / 中央:委員会お手製の登山安全お守り / 右下:狗留孫ー烏帽子間
きのこ:
未だにイヌワシとトンビの区別わからん。
のりや:
尾羽がイヌワシなんかは扇形、トビは三味線のバチ形。一度頭上5mくらいをイヌワシが滑空してったことあるけど、ゴ~~~って風切り音するの、こちらに一瞥もくれずに真っすぐ前みてさぁ、カッコ良すぎ!
ゆうこ:
夜の山にフクロウ探しに行った時、鳴きマネで会話してたよね、フクロウと。
のりや:
きっとあっち行け!って言ってるんだよ。
きのこ:
ニホンリス見たことないわ、シマリスばっかり。
ゆうこ:
めっちゃ多いよねシマリス!
のりや:
豊かな自然よいつまでも!
ゆうこ:
無理やり締めくくり感(笑)
のりや:
じゃ最後に、冊子作ってみてどうでしたか?
きのこ:
新聞が取り上げてくれたよね、3紙も!
ゆうこ:
名古屋の山のお店、置いてくれたけどあっという間に無くなったから、おかわり!って電話、めっちゃ嬉しかった!
ぽど:
やった意義が報われた!
きのこ:
地元の人も喜んでくれて良かったよね!
ゆうこ:
「激渋山」とか出したいね(笑)
ぽど:
激渋ルート!道がない!!
ゆうこ:
ここはダメ、マネしないで下さい的な(笑)?
ぽど:
じゃ紹介すんな~(笑)。
のりや:
新しすぎるな、切り口…。
【写真】左上:イヌワシ / 中央:シマリス / 右下:鈴北岳方面より見る焼尾山
ページ数の都合で書ききれなかった「自然保護的山登りのススメ」です!
1ゴミは捨てない!
捨てる気はなくとも、風の強い日や、とりあえずポッケにしまったアメの小袋など、ふいに落とさぬよう気配りを。
2ストックは先端キャップをつけて使おう!
キャップなしだと、尖った先端により地面を耕し、軟らかくする効果があり、雨天時には道の表面が流出しやすくなります。人が歩く限り、登山道は少しずつ掘れてゆきますが、ゴムキャップをつけることにより、その進行を遅らせることができます(※雪山に限ってはアイスバーンでのグリップ確保も考慮し、はずした方が安全面からも良いでしょう)。
3登山道から外れない!
植生を踏み荒らさないよう。特に山野草の群生地へは踏み込まないこと。気をつけていてもその靴の下には、芽吹き直前の株があったりするものです。平地よりも繊細な環境に成り立っている山の自然は、一度壊されると容易には回復しません。
4植物を盗らない!
花を採ってはいけない、言わずもがな、なのですが、現状山野草は減り続けています。盗掘がすべてではないにせよ、盗んだ花を家で愛でても罪悪感にさいなまれるだけですよ。また、ある種の土壌菌と共生している種も多い為、案外根づかないものです。
5希少種の情報をネット、SNSで流さない!
自分の出した情報によって、心無い方に盗掘されてしまう事例が多々あります。ぐっとこらえて、胸の内にしまっておくことをお願いします。では何が希少でそうでないかの線引きは人によるでしょうが、とりあえずラン科の花は伏せておいた方が無難です。フクジュソウなどの普通種でも、登山道から離れた群生地などはそっとしておいてあげて下さい。公開すれば翌年には踏みあとが続き、踏み荒らされてしまいます。
6携帯トイレの利用促進!
鈴鹿山系のような低山ではさほどでもありませんが、高山になるほどバクテリア等の分解能力は低くなるため、利用をオススメします。
7外来種を捨てない持ち込まない!
飼えなくなったペットを捨てるなど論外ですが、無意識に持ち込んでしまう事もあります。靴底に付着した種子です。帰ったら泥を洗い落とすと良いですね。鈴鹿の山でめだって見られる外来種に、ハルザキヤマガラシ(藤原岳)、シマリス(御池岳)、アメリカオニアザミ(茶野(滋賀県))などがあります。
地球温暖化による自然界の変化など、個人レベルではどうしようもないことも多々あるでしょう。それでも、次の世代も変わらず楽しめる山として送り、伝えてゆくことは私たちの責務です。山への敬意を忘れずにいれば、きっと山はほほ笑んでくれると思いますよ。では、安全で楽しい山ライフを!